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2023年度より臨床研修センター長を務めています梅村武寛と申します。2014年に福岡大学病院救命救急センターから沖縄県立南部医療センターへ出向赴任し、救命救急センター長と兼任して南部医療センター臨床研修管理委員長を務めていました。2021年から当院の救急医学講座教授として赴任しました。
沖縄は、初期研修において非常に優れた制度を持つ地域で、全国各地から研修医が集まります。県医師会が中心となり、歓迎レセプションやOSCEの開催を行い、県医学会では研修医部門を設けるなど県を挙げて研修医教育に注力しています。
ここ数年は、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい、世界的にも誰も経験したことがないような不自由な生活を余儀なくされました。医学教育・研修においても医学生・研修医が直接、臨床現場に赴き実習を行うことを憚られる状況が続いていました。この災難といえる状況を何とか乗り越え、少しずつ落ち着いた日常に戻りつつあるところです。
琉球大学病院は「病める人の立場に立った、質の高い医療を提供するとともに、地域・社会に貢献する優れた医療人を育成する」という理念のもと医師・看護師を育成する機関として沖縄の医療を担っております。複数の初期臨床研修プログラムを備えており、当院で1年以上研修を行い、研修医の希望により複数の協力病院を選択することができる自由選択コースと、地域連携コースとして1年目は定められた市中病院で研修し、2年目を当院で研修するコースがあります。多くの研修協力病院・施設と連携しており、common diseaseから高度な医療までを経験してもらうことができます。将来の専攻科・専門医研修を見据えた自由度の高いプログラムとなっております。
最後に、琉球大学医学部・病院は2025年に現在の西原上原地区から西普天間地区への新病院移転を予定しております。病床数の増床やより高度な医療が行えるよう機能も大幅に拡充し、これまで以上に充実した研修生活を新しい病院にて行えます。ぜひ沖縄、琉球大学での初期研修生活を考えてみてください。